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最近、海外で活躍する介護士とのつながりが増えてきました。

外国人介護士の受入れが本格化し、Facebookでも外国人介護士についての情報交換グループが活発になってきました。その中で、ベトナムで介護士として働いている日本人の方と知り合いました。まだ会ったことはありませんが、Facebookやスカイプを使ってベトナムとフィリピンの介護人材について情報交換をしています。また、日本に留学して社会福祉を学び、現在は外国人介護士受入れについて講演会やセミナーを行っている中国人の方とも繋がりました。彼女は大学の同窓生ということですぐに意気投合できました。SNSのおかげで、フィリピンにいながらも世界中の人と簡単に繋がることが出来る、ありがたい世の中になりました。

さて、先日件のベトナムの介護施設で働かれている方が企画する、『世界をつなぐKaigoカフェ@ハノイ』が開催されました。ゲストには、介護福祉士としてNHKプロフェッショナル仕事の流儀に出演されたり、「注文を間違える料理店」のきっかけとなった、インクルーシブな認知症介護の取り組みを実践されたり、とご活躍の ”和田行男さん”を迎えられたようです。その和田さんが、〝介護職とは何か?〟という質問に対しての答えがとても印象的でした。

 

ずばり、『介護職はリハビリ師である』

 

 

リハビリテーション語源はRe(再び)habitats(適した、ふさわしい)、リハビリテーションとは本来、訓練のみを意味せず、「人間らしく生きる権利の回復」や「自分らしく生きること」が重要で、そのために行われる”すべての活動”をさします。和田さん曰く、介護はリハビリテーションであり、介護職は生活環境を整える職人であり、その意味で介護職はリハビリ師だ、とのことです。

介護職は『職人』という発想に、妙に納得してしまいました。実は、私は7年ほどマッサージ師として働いていました。

 

マッサージ師も職人です。彼らは己の技術でお客様を喜ばし、報酬を得ます。そのため、自らの技術を高めるために研鑽を積み、その技術は自らの拠りどこりになっていきます。マッサージ師同士が集まれば、身体の話、マッサージ技術の話、そして、スペースがあればマッサージの技術交換が行われます。職人とは、ある意味、その分野でオタクのような存在になっていくのではないでしょうか。

 

 

では、介護職人とは何でしょう。私がイメージする介護職人とは、〝利用者さんひとりひとりの生活環境を快適にするために、オタクのように突き詰めて考えて、仲間と協力しながらサービスを提供してくれる人〟です。実際に私が介護現場で働いていた時には、『介護職人』ともよべる素晴らしいサービスを提供していた先輩方がいました。どんなに気難しい利用者さんでも、介護職人が現れると瞬く間に、笑顔になります。どんなに複雑な状況でも、介護職人が指揮をとると、あっという間に改善していきます。そんな魔法のようなことが出来るのは、常に、利用者さんの生活環境をどのようにして整えていけばよいかを考えているからであり、そして、自ら考えたことを実践し続けているからだと思います。

マッサージ師も、介護職員も、己の仕事に一途に、そして真摯に取り組む姿勢は、まさに『職人』であるなと、和田さんの発言を聞いて思いました。そんな介護職人がもっともっと増えていけば、歳をとることが少しだけ楽しくなってきますね。